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メールセキュリティ · 理解する

メールで届く添付ファイル、リンク、ランサムウェア

ANSSI(フランス国家情報システムセキュリティ庁)によれば、メールは業務用端末への感染の主要な経路です。添付ファイルやリンク一つで、ランサムウェアを含む悪意のあるプログラムが侵入し得ます。メールボックスの手前に置かれたフィルターは、ファイルとリンクを分析し、危険な添付ファイルを除去し、クリック時にリンクを再確認できます。ただし、ユーザー自身の注意や、攻撃者が削除できないバックアップの代わりにはなりません。

2026年10月更新6 分引用した公式情報源

添付ファイルで検査されるもの

  • ウイルス対策:既知の悪意あるプログラムとの照合。すでに出回っているものには有効ですが、単一のキャンペーン用に作られたファイルには効果が下がります。
  • Office マクロ:コードを含み、実行のために「コンテンツの有効化」を求める Word や Excel の文書。古くからある手口ですが、今も使われています。
  • PDF:スクリプト、隠しリンク、偽のログインページへ誘導するフォーム。
  • HTML ファイル:ブラウザーで開き、ブロック可能なサイトを経由せずにログインページを模倣する添付ファイル。
  • 画像:リンクを含む QR コードや、テキスト分析を逃れるために画像内に隠されたテキスト。

添付ファイルが危険と判断された場合、妥当な対応は二つです。添付ファイルを除去してその旨を説明する注記を付けて配信するか、メッセージ全体を隔離するかです。いずれの場合も、ファイルが端末に届くことはありません。

リンク:配信時、そしてクリック時

リンクはメッセージ内で分析されます。URL とドメインの評判、有名ブランドとの類似性、最近作られたドメインかどうかです。QR コードには特有の問題があります。保護されたパソコンから、多くの場合保護が手薄な個人のスマートフォンへとリンクを移してしまうのです。画像から QR コードを読み取ることで、そのリンクを検査の対象に戻せます。

しかし、午前 9 時に安全だったリンクが、午後 2 時には罠になっていることがあります。詐欺師はまず無害なページへのリンクを送り、メッセージが配信された後にページを差し替えます。これがクリック時保護の理由です。リンクは書き換えられ、ユーザーがクリックした時点で検証を経由します。ページが危険になっていれば、メッセージが配信済みであってもクリックは止められます。

共有リンクの場合

添付ファイルを一切含まない悪意あるメッセージが増えています。有名なファイル共有サービスに置かれた文書へ誘導するのです。この場合、リンクのドメインは大手サービスのものなので、評判は非常に良好です。分析はそれ以外の点に向ける必要があります。送信者はいつもの相手か、メッセージはキャンペーンのように見えるか、開いたページがパスワードを求めているか。ここでは、危険なドメインのリストよりも、クリック時の検証と普段と異なる振る舞いの検知が重要になります。

ランサムウェア:ゲートウェイにできること、できないこと

Cybermalveillance.gouv.fr は、ランサムウェアを、システムへのアクセスを妨げたりデータを暗号化したりし、ときにはその公開をちらつかせて、身代金を要求する攻撃と説明しています。侵入は一般に、脆弱性や安全でないリモートアクセス、あるいはフィッシングや悪意あるプログラムによるアカウントや端末の侵害を通じて行われるとされています。

メールは唯一の侵入口ではありませんが、ANSSI はメールを「業務用端末への感染の主要な経路」と位置づけています。同庁は、「身代金要求やスパイ活動を目的として、業務用端末の脆弱性を突くための悪意ある添付ファイルの送付」も挙げています(翻訳)。また、メールはメールボックスに届く前にフィルタリングできる侵入口でもあります。メールを経由する典型的な流れは次のとおりです。

  1. 添付ファイルまたはリンク付きのメッセージ
  2. マクロの有効化、または偽ページへのパスワード入力
  3. ネットワークやアカウントへのアクセス
  4. その後、ときには数週間後に、ファイルの暗号化

説明のための例です。ある従業員が Word 形式の「未払い請求書」を受け取ります。文書にはぼかしたバナーが表示され、閲覧するにはコンテンツを有効にするよう求められます。有効にすると、マクロが端末へのアクセスを与えるプログラムをダウンロードします。サーバー上のファイルが暗号化されるのはもっと後のことです。到着時に添付ファイルが除去されれば、この連鎖は始まりません。すり抜けた場合は、マクロを有効にしないという判断、そしてバックアップがすべてを左右します。

ゲートウェイが作用するのは最初の段階です。リモートアクセス経由の侵入や、別の場所で盗まれたパスワードですでに開かれたアカウントは見えません。また、何も復元しません。

Cybermalveillance.gouv.fr は、定期的なバックアップ、ネットワークから切り離したコピー、復元の検証、速やかな更新プログラムの適用を推奨しています。また、身代金を支払わないよう推奨しています。ファイルについては、ランサムウェア:文書管理システム(GED)の保護と復元で扱っています。

人の判断に委ねられること

  • メールで受け取った文書のマクロは、丁寧に依頼されていても有効にしない。
  • 受信したリンクから開いたページでパスワードを入力しない。いつもの URL やブックマークからアクセスする。Cybermalveillance.gouv.fr は、一文字だけ異なる場合もあるため、サイトのアドレスを確認するよう勧めています。
  • メールで受け取った QR コードを「ログイン」のために読み取らない。
  • 不審なメッセージは削除せずに報告する。報告はフィルターの精度向上に役立ち、同僚への注意喚起にもなります。
  • 心当たりのないメッセージを、ただ確かめるためだけに隔離から解放しない。

あらゆる分析の限界

  • 送信者が暗号化したファイル:メッセージ内にパスワードが記載されたパスワード付きアーカイブは、フィルターからは読めません。これは既知の回避手法であり、内容の分析ではなくルール(隔離、警告)で対処します。
  • 新種の悪意ある文書は、既知のシグネチャがなければウイルス対策をすり抜けることがあります。その場合は他の兆候(送信者、文脈、マクロ)が役割を引き継ぎますが、保証はありません。
  • 侵害された正規のアカウントが本物の請求書に罠を仕掛けて送る場合、送信者への信頼がそのまま利用されます。
  • 後から罠に変えられたリンクは、クリック時に再確認しなければすり抜けます。
  • 社内メッセージ、つまり同じメールシステム内の二つのメールボックス間で外部に出ずにやり取りされるメッセージは、前段のゲートウェイを通りません。それを見るのはメールシステムのフィルターであり、そうでなければ誰も見ません。

隔離は判断のつかないケースのためにあります。メッセージは配信もされず、失われもしません。隔離、誤検知、報告をご覧ください。

よくあるご質問

除去された添付ファイルは失われますか?

メッセージは除去の理由を説明する注記付きで届きます。添付ファイルが正規のものだった場合は、管理者または受信者が隔離から対応します。隔離、誤検知、報告をご覧ください。

PDF は本当に危険なことがあるのですか?

はい。スクリプトを含んだり、偽のログインページへ誘導したりすることがあります。そのため、Office 文書と同様に検査されます。

昨日確認されたリンクが今日ブロックされるのはなぜですか?

配信後にページが変更されたからです。クリック時保護は、ページを開いた時点で判定します。

ゲートウェイだけでランサムウェア対策は十分ですか?

いいえ。メールからの侵入を減らすものです。それ以外は、更新プログラム、リモートアクセス、バックアップが担います。ランサムウェア:文書管理システム(GED)の保護と復元をご覧ください。

Klytic の位置づけ

Klytic MTA の二つのプランの機能分担(公開情報に基づく)は次のとおりです。

分析エッセンシャルアドバンスト
ウイルス対策と暗号化された隔離ありあり
悪意ある Office マクロと PDFありあり
フィッシング対策、ブランドのなりすまし、QR コードありあり
危険な添付ファイルの除去とお知らせメッセージありあり
隔離からの安全な解放と通知ありあり
悪意ある HTML ファイルと画像内の隠しテキストなしあり
クリック時のリンク再分析なしあり

Klytic MTA は Klytic Mail なしで、あらゆるメールシステムの前段で機能します。ファイルやメールボックスのバックアップの代わりにはなりません。Klytic では、それらは各サービス自体のバックアップが担っており、セキュリティとバックアップのページで説明しています。

出典

2026年10月に参照。

  • Cybermalveillance.gouv.fr、「Rançongiciel ou ransomware : que faire si votre organisation est victime d’une attaque ?」(ランサムウェア:組織が攻撃を受けた場合の対処法):定義、侵入経路(脆弱性、リモートアクセス、フィッシング、悪意あるプログラム)、切り離され検証済みのバックアップ、更新プログラム、身代金を支払わないこと。cybermalveillance.gouv.fr
  • Cybermalveillance.gouv.fr、「Que faire en cas de phishing ou hameçonnage ?」(フィッシング被害に遭った場合の対処法):情報を入力する前にリンクとサイトのアドレスを確認すること。cybermalveillance.gouv.fr
  • Klytic、Klytic MTA のページ:エッセンシャルとアドバンストにおける添付ファイルとリンクの分析、オプション、導入形態、MX による運用開始。klytic.com
  • ANSSI、「Guide d’hygiène informatique」(IT 衛生ガイド)第2.0版、2017年9月、対策24「Protéger sa messagerie professionnelle」(業務用メールの保護):「メールは業務用端末への感染の主要な経路である」(翻訳)。messervices.cyber.gouv.fr
  • ANSSI、MonServiceSécurisé、対策基準、対策「Mettre en œuvre une solution d’anti-spam et d’anti-hameçonnage」(スパム対策・フィッシング対策ソリューションの導入):「メールシステムは、非常に広く使用され、インターネットにさらされているため、攻撃の主要な経路の一つである」(翻訳)。monservicesecurise.cyber.gouv.fr
  • ANSSI、「Recommandations relatives à l’interconnexion d’un système d’information à Internet」(情報システムのインターネット接続に関する推奨事項)、ANSSI-PA-066、第3.0版、2020年6月19日、第5章「Sécurisation du service de messagerie électronique」(メールサービスのセキュリティ確保):メールは「サイバー攻撃の主要な経路の一つとなった」(フィッシング、悪意ある添付ファイル)。§5.2.3、スパム対策と悪意あるコンテンツの検出の仕組みを「導入しなければならない」(翻訳)。messervices.cyber.gouv.fr

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